障害者に対する社会の心理

12/7のハートネットTV(Eテレ)をご覧になったでしょうか。

~シリーズ相模原障害者施設殺傷事件
「言葉はなくとも」重度知的障害のある人たち~


序盤は、秦野にある施設での、行動障害に対する対応や園での生活の様子。
幼児から18歳までの子どもさんたち。
こどもの達の様子は本当に見るのがつらかったです。
気持ちを分かってもらえなくて自傷・他害をするしかない子たち・・・
なんとかコミュニケーションの手段を獲得できないものだろうか。
その重要性を改めて強く感じました。


中盤は、最重度知的障害があり、かつて若い時は自傷や激しい行動がひどく、
非常に苦労をされた親御さんのお話。
ご本人は今51歳で、70代の親御さんと一緒に住んでいます。
あの頃が嘘のよう、と穏やかな目をされて51歳の息子さんを愛おしそうに見る
お年を召されたご両親に、
いつか必ず出口はあるんだなぁと、考えさせられました。
その様子はまったく不幸そうではなく、本当に幸せそうに穏やかに過ごしていらして、
お子さんが生きがいにすら見えていました。


最後は、身体と知的と両方に重い障害がある、48歳の意思疎通の難しい方のこと。
親御さんはすでに亡くなられ、家を借りて24時間ヘルパーさんと暮らしています。
何を言いたいのか、何を幸せと思っているのか、
介助者が知りたい、と思うことこそが大切
というお話で、最終的に100%分かることは無理としても、
決めつけないで「尋ねていく」ことの大切さ。
選択肢をたくさんの介助者で考えて、どれが一番幸せそうにするか
何十年も観察をしたファイルがぎっしりとたまっていました。

ここからは私の感想です。
そしてたぶん番組の言いたかったことは
そこに携わる方々のスタンスの尊さ。

人の心理を大きく二つに分けるとします。

一つは、こちら側から自分と違う人たちを眺め、
違うことに違和感を抱き、恐れ、排除しようとさえする心理。

もう一つは、自分達と違っても、どんな思いでいるのか想像して歩み寄り、
少しでも分かったときの言いようのない喜びを享受できる心の持ち方。

介助や特別支援教育に関わるお仕事を選ぶ方で想像してみると、
それがそういうお仕事の醍醐味なのではないでしょうか。
行動障害に対応する職員さんは、まさにその醍醐味の「味を知ってしまった。」
と笑っていらっしゃいました。
私もツヨが本当に幸せそうに笑うと、やった!と嬉しくなります。

二つに分けた心理。
前者が相模原殺傷事件の犯人やそれに共感する人の心理なのかもしれません。
そして後者が成熟した社会の在り方。

日本はまだ後者にはなれていないけれど、少しずつ変わっていくことはできる。
変わろうとしている人たちがいる。
そういうことを番組は言いたかったのではないかと感じました。


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by keikototyuyo | 2016-12-11 23:51 | 福祉・社会・制度 | Comments(3)
Commented by keikototyuyo at 2016-12-12 11:47
えりこさん
コメントありがとうございました。

Commented by ばあば at 2016-12-12 17:34
はい 見ました!

以前 ある施設の講演会で自傷 他害の行動障害には 
必ず 原因 理由がある
当事者は気持ちを伝える手段がなくストレス満載の末の行動と認識し
当事者の行動を徹底的に観察調べて情報を職員間で共有する事で
その原因と思われる事象を減らしていったそうです

その結果自ずと行動障害が減って行く事で
当事者 家族 職員の関係が良好になったと
話されて居りました

私は心の中で職員の方々に「ありがとう」と
感謝の気持ちで心が温かくなりました

いつも思う事ですが
あの子達の嘘 偽りのない笑顔に
どれだけ癒されて来た事か!


Commented by keikototyuyo at 2016-12-12 21:54
ばあばさんへ。

コメントありがとうございます。

本当にそう思います。
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