<   2009年 03月 ( 6 )   > この月の画像一覧

最後の幼稚園で・・・

不思議な子です。
ツヨ。

今日は幼稚園で40人くらいの非公式なお別れ会。
その場にいられたらそれだけで儲けもの。
と思って連れて行くと、
満面の笑み。

たくさんの卒園児にピョンピョン跳ねながら混ざっていって、
けらけらと笑いころげていました。

ゲームも先生への花束贈呈も、ツヨにはよくわかりません。
みんなが楽しそうにしているのを遠い目で、
しかしちらちらっと見て、
雰囲気を楽しむ。

たくさんの人は全然苦手ではないんだなぁ。
大きな声も赤ん坊の泣き声も大丈夫。ふーん。

おかしを食べ終わり、最後に卒園児が輪になって歌いはじめたときでした。
あれれっ!ツヨが輪の中にダーッっと入っていってしまった。
みんなが丸くなって歌う、ちょうど真ん中に足を伸ばしてちょこんと座って、
ポーっとみんなを眺めています。
みんなツヨを見ながら歌い続ける。

歌は「世界に一つだけの花。」
みんな手話を交えて歌います。
ツヨがピョンピョン跳ねだしました。
f0025201_0342239.jpg


昨年から少しずつ手話とか、福祉施設への慰問とか、
そんな活動が始まった幼稚園。
すこしツヨのことが関係している?
と思うのは思い上がりかな。

「らーらららー・・・」のくだりで、子供たちが大きな輪のまま、
手をつないで大きく前後に振る。

その時突然、ツヨがわたしのところに走ってきて、
私の目を見て、
一人で手を大きく前後に振り出しました。
『らーらららー・・』

歌っているの?
ツヨも歌っているんだね?
目頭が熱くなりました。

お友だちとお同じように踊ったの?
みんなキラキラしてるよね。
大きな声で歌っているね。
あなたの声は誰にも届かないけど、
ママの胸には聞こえる。

一生懸命お話ししているんだよね。
いつもいつも。

これが好きなんだよ!
ここ行きたいなぁ。
早くやりたいよ!
あれが食べたいの!
おなかがすいたよ~。
ママ、これ、リンゴだよね?
ぼく、しってるよ。

いつもツヨはお話ししているんだよね。

わかってあげられないことがあってごめんね。
不自由でごめんね。

夜、すやすやと眠る小さな背中をさすりながら、
つらい気持ちがこみ上げました。
この子の心の声にずっと耳を澄ましていかなければ。

大丈夫。ママ頑張るからね。

                   ツヨに応援のクリックをお願いします! ↓
f0025201_22153464.gif
by keikototyuyo | 2009-03-24 00:15 | ツヨの幼稚園 | Comments(8)

行事疲れ、いろいろ

目の下にひどいクマが・・・。
そして寝ても寝ても眠い。
しかもからだが動かないー。

どっと疲れが出たのかもしれません。
幼稚園の謝恩会の台本づくりと、当日の司会が結構のしかかっていたようで。


さて一昨日は療育センターの卒園式でした。
幼稚園とは違って、こちらには戦友ママがたくさん。

小さかった子供たちも、それぞれ成長し、
証書の代わりに卒園アルバムをみんながもらう場面では、
ツヨの番がくる前から涙があふれました。

卒園式のあとに、教室でお別れ会。
これがタイヘンだった。
サヨナラの歌を歌った後に、食べ物の買い出し、準備で50分。
どうして帰れないのか、何をするために何をいつまで待つのか
ツヨにはまったくわからない。教材も拒否。
私にしがみついて泣いていました。
立って抱っこしろ、というので立っていると、
両手で私をビンタ。両手ふさがっているので避けられない。
顔がすごく怒っている~・・・。
すまんことです。でも母をぶったらだめだぞ。

嫌な予感はしていたけど、
どのお母さんもこのイレギュラーの心配をしていないので、
園庭ででも遊ばれせれば、どうにかなるかなと思っていたら、
久々に「どうにもならなかった」。

しかし絵でも写真でもなかなか説明できない。
時計も時間も文字もわからない。
しかもまったく初めてでこの先たぶんもうないこと。

私の肩と首が限界にきたころ、やっと会が始まりました。
何も準備が手伝えなかった・・・。
というか、みんな適当に遊びながら、お利口に待てているのはなぜなの?
どうしてツヨはそんなに不安になるのか?

やはり帰りの歌は聞かせないで、とっとと園庭の写真を見せて、
外に出して遊ぶのがよかったのかな。
でもまたあらためてツヨを理解できた、とプラスに捉えよう・・・。
この扱いづらさを分かってもらえそうな学校を選んでよかった、ということにしようっと。

泣いても笑っても卒園。
春休みに突入です。

(2016年追記
ほかの子と違う大変さ。
これがのちに知った「こだわりの行動障害」というものなのでした。
終わったからいつも通り帰る、という儀式に
強くこだわっていたのでした。
視覚で分かる説明が不可欠なこと、行き当たりばったりはだめ。
ということを思い知らされました。)


                   ツヨに応援のクリックをお願いします! ↓
f0025201_22153464.gif
by keikototyuyo | 2009-03-21 22:45 | 泣き言 | Comments(6)

涙の卒園式

昨日は無事、卒園式が終わりました。

卒園式は約2時間。
ツヨは、かなりがんばって座っていました。

コトは立派に証書を受取りました。
だんだんツヨの番が近づいてきました。
担任の先生に名前を呼ばれて、介助の先生が代わりに「はい!」と。
ツヨにピタッと寄り添って壇上へ。


・・・まさか卒園できるとは。
こんな自分の名前すらわからないような子を幼稚園に入れ、
わからないことだらけで泣くばかりで、
もしかしてすぐやめることになるかも、と覚悟していたのに。

こちらの心配をよそに、ツヨはすぐにいろんなことを覚えてくれました。
ことばこそわからないものの、
いろんなことを察する力と好奇心が
「幼稚園のお客さん」ではなく、
「ボクの幼稚園」に変えました。
スケジュールも絵カードも使いませんでした。

私も変わりました。
初めほかの子たちとのあまりの違いに、
見ているのがつらかった。
それがいつのまにか、どこかへ飛んでいってしまいました。

そして今日の卒園式。
壇上にいる姿を見て、
抑えていた涙があふれました。
隣の主人も嗚咽をこらえ、「うん。うん。」
としきりにうなづいていました。

ツヨはぐにゃぐにゃしてましたが、
(というか普通の感じで、ほかの園児がカチンコチンだった)
園長先生から証書を受取りました。
唯一緊張してない園児?
『何かもらったぞ。』と思ったかな。

もらった瞬間、介助の先生(園長の奥様)は泣いていました。


式が終わって謝恩会の後、
一人ずつ先生にお礼を言って
ツヨに「バイバイして」と言うと、
そのたびに真剣な顔で、
律儀に覚えたての内向きバイバイのしぐさ。

運転手さんも、最後の登園日、ツヨの色紙のメッセージ
(ツヨの描いたいろんな色の水玉&私の代筆のメッセージ)を見て、
涙が止まらなくなって運転が困ったよと
後でお手紙をくれました。

お世話になった幼稚園。
でもお世話になったばかりではありませんでした。
担任の先生からの最後の連絡帳にこうありました。
「ツヨくんのおかげで、みんなも優しい気持ち、思いやりなど、
色々なことを学ばせてもらいました」

ツヨ、卒園おめでとう。

                   ツヨに応援のクリックをお願いします! ↓
f0025201_22153464.gif
by keikototyuyo | 2009-03-15 23:42 | ツヨの幼稚園 | Comments(12)

幼い恋心

土曜日の卒園式を前に、
明後日の登園で幼稚園は最後です。

もうすぐみんなお別れということが分かっている
幼稚園のお友だちに、
今日はツヨは大人気だったそうで・・・

抱っこしたり、お膝に乗せてくれたり、
ほっぺにチューしたり、
いつもお友だちが周りにいっぱいで、
大人しくニコニコして受けていたそうです。

介助の先生に渡す色紙を作りました。
f0025201_129407.jpg


そういえば先日のバレンタインにチョコを一個、
もらって帰ってきました。
もちろんツヨにはそんなこと理解できません。
チョコも残念ながら偏食で食べられません。

くれたのは、とっても大人しい女の子で、
いつもそっとツヨのとなりにきて紙芝居を見たりするそうです。

その後「チョコ食べたかな?」「おいしかったかな?」
と介助の先生に、何回も聞きにきていたそうで、
お返事のお手紙を代筆で書いて、
先生にその女の子に渡してもらうようお願いしました。

その日、ツヨにお手紙を持たせて、先生が手を支えて、
女の子に手渡しさせたそうです。

すると女の子はすごく嬉しそうに、
ツヨくん、ありがとう!ありがとう!
と一日に何度も顔を覗き込んだそうです。

きっとツヨの目線は空(くう)をさまよっていたでしょう。

その心がツヨに届くことはかなわない。

でも女の子は勇気を出してチョコをくれて、
ツヨが家で食べている姿を想像してくれて、
手紙をおうちで読んで喜んでくれました。

ありがとう。私の心に届きました。

「チョコレート はこんだ幼き恋心 とどかなけれど 甘き思い出」

                   ツヨに応援のクリックをお願いします! ↓
f0025201_22153464.gif
by keikototyuyo | 2009-03-11 00:52 | ツヨの幼稚園 | Comments(11)

体験入学、終了!

体験入学、無事終わりました。
一度いったことのある、その場所を、
ツヨは覚えていました。
家を出る前に学校のパンフレットの写真を玄関においておくと、
いつのまにか見つけて、じっと見ていました。

先生に集合している写真や、
個別課題をしている写真、
音楽リズムをしている写真を見せて、
「学校、行きます。
先生。
遊びます。お勉強します。」
と言うと、目がキラキラっと。(したような・・・。)

学校に着くと、いそいそと上履きに履き替え、待合室に。
対応してくれた若い女の先生が、
すごく分かりやすいニコニコ顔&はっきりした口調で、
「ツヨくん、こんにちは!今日は遊ぼうね!」
と近づくと、目を合わせてツヨもニコニコ。

そして若い男の先生が迎えにきて、手を差し出すと、
『ママ、バイバイ』(心の声)と、手を内向きに振って
スキップであっさり去って行きました。

えーっ、そうですか。そうきましたか。
小1時間して戻ってくると、
やっぱりすがすがしい顔。

ついてくれた男の先生は、
とてもほめてくださいました。
教室移動も、体操も、お友だちの後について歩いたり、マネをしたりできたと。
個別課題は出せば出すだけ、どんどんやったと。
カードもスケジュールも必要ありませんでしたと。

私のひざで甘えるツヨを見て、
「こんな風に甘えるんですね。」
と、びっくりしていました。

小学校で先生にだっこして甘える姿を想像していたのに。
療育センターや幼稚園が終わるのを淋しがっていたのは私だけだったのか!

また私の想像を、ツヨはあっさりと超えていってしまいました。

これからもちろん、いろいろなことがあるでしょう。
壁にもぶつかるし、泣く日もあるでしょう。

でも「落ち着いた環境で、どんな成長をみせてくれるか、
楽しみにしていてください。」
と先生に言われ、帰途につきました。

やっぱり、主役はツヨ。
内容は全然違っても、コトと同じように、ツヨにも明るい明日があるのかもしれない?
というより、ツヨはそう思っている。
ツヨは自分の人生をちっとも悲観していない。
悲観しているのは周りだけなんだ。

はっとしました。
私が思っているより、ツヨは強い子なんだ。

ピカピカの一年生が、うちには二人。
私は一生懸命、送迎するのみです。

                   ツヨに応援のクリックをお願いします! ↓
f0025201_22153464.gif
by keikototyuyo | 2009-03-05 22:07 | 小学校での学習 | Comments(8)

一日体験入学

明日は、4月から通う特別支援学校の一日体験入学です。
そこは自閉症専門の学校です。
一年生は6人しか入学しません。

果たしてどんな展開になるか、想像ができない・・・。

ツヨは2度目の学校来訪です。
前回は面接。
行く前に建物の写真を見せただけで、
行ってみました。

あえてスケジュール的なものは作らず、というか作れず、
エイッと、健診・面接へ。

その建物で「こんなことをする」と、
何かツヨなりに思い描いたことと、(たぶんエレベーター)
どうも違ったようで、健診の絵を見せてもキーキー。
面接会場で、ずっと「抗議」の顔で号泣していました。
『早く終わらせて、エレベーターに乗せて!』
みたいな心の声が聞こえたような。

ありのままを見せたいと思ったので、ツヨにはかわいそうだけど、
本当にありのままでした。

すると、泣き声でまーーったく面接ができなかったのですが、
校長も、副校長も、ニコニコして、
しまいには校長先生が、涙と鼻水でビショビショのツヨを抱っこしてくれて、
控え室までずっと付き添って連れてきてくれました。
何でしょう、「自閉症児が当たり前」「不安で泣いても当たり前」の安心感。
ツヨも抱っこされているうちに落ち着きを取り戻しました。

明日は1時間。私とは分離で先生と過ごします。
ツヨがどうでるか・・・!
先生の胸で丸くなって顔をそむけているか、
(それでも、周りはチラチラしっかり観察)
好奇心のほうが先にいくか。

あっ、私もこれから苦楽をともにする(?!)お母さん方と初対面だっ。

                   ツヨに応援のクリックをお願いします! ↓
f0025201_22153464.gif
by keikototyuyo | 2009-03-03 23:46 | 小学校での学習 | Comments(7)