カテゴリ:困り行動( 5 )

子どもの不安定さの度合いを親が理解すること

昨日の朝。
ツヨは5時に飛び起き、私が寝ている間に着替えてしまい、
靴下の着脱の様子を見届けることができませんでした。

でも、洗濯物を入れるカゴにほんの少し履いた靴下が一枚、ふわりと載っていました。

ツヨが学校に出かけてから、そっと洋服ダンスに戻しました。

自分で独自のルールを作って、密かにコツコツとノルマをこなしていく様子を
静かに見守っています。

危ないことや皆の生活に支障をきたすことは注意しますが、
自閉症児にとってこだわりは心の安定剤。
一つ一つこなしていくことで、えも言えぬ安心感を感じていることは間違いないです。

エレベーターに何時間も乗るとか、
来た道を何度も行ったり来たりするとか、
来ていた洋服を脱ぐことができなくなるとか、
偏食が酷いとか、
一口食べては洗面所へ走って行くとか
そんなこだわりもありました。

夜中に笑ったり騒いだり、
身体が思うように動けなくなってお風呂もトイレも行かれなくなるとか、
家から外へ出られなくなったこともありました。

トイレットペーパーをからからからから・・・たくさん詰まらせました。
水もジャージャージャージャー・・・たくさん流しました。

心がずっと騒いでいるのです。

こだわりは変遷しましたが、今でも根本的には同じです。

でもどんなときもツヨは自分がしていることはよくわかっていました。
どうもよくないことだなということも、私の困惑した表情も。
あふれたトイレを掃除するときに古いバスタオルを床に敷き詰めながら
「無心になれ。私。」
と言い聞かせてもくもくと掃除をする横顔も。

だからといってやめることができないのがこだわり。
やめてと言ってやめられるくらいなら医者も薬もいらないのです。

自閉症は治りません。
おそらく薬はずっと飲み続けるのでしょう。
これについては個人差があります。

でもあまりに苦しんで生活をするのなら
お母さんの曇った顔を見続けていかなければいけないのなら
時に薬も必要だと私は思っています。

もっと学習させるためとか、学校の教室から出て行かないようにするためとか、
大きな声を出さないようにするためとか
そんなことのためには使ってほしくないですが。
そこは先生の力量や住環境の問題かなと思います。
我が家はまだ防音マットを敷いています。
夕方から寝るまではごきげんで大きな声を出すので窓も開けません。
慣れたファミレスでは静かに過ごすように訓練できていますが、
時に大きな声を出した時は
「シー!!」
と怖い顔で叱ります。

夜眠れて、家から外に出られて学校や療育でその子なりに一日頑張って、
家で趣味やこだわりを存分に楽しんで
からだを清潔に保てるだけの本人の精神の安定が保てればそれでいいのかなと。

薬も飲まず、母親も困らせることなくにこれらのことができているのなら、
そもそもお子さんは安定しているタイプであるし、
何か原因や突発的なことがあって不安定になるお子さんもいるし、
ツヨのように朝起きてから寝るまで全般的に不安定な子もいる。
よそのお子さんと比べないで、わが子にあった対応ができるといいですね。


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by keikototyuyo | 2017-05-26 11:21 | 困り行動 | Comments(2)

そこにいるのに、つながらない感

繰り返し行動が少し落ち着いてきました。

出かける際の廊下の行ったり来たり
トイレに何度も入って水やペーパーを流すこと

その他の自分の決めた独自の儀式的なこだわりに
がんじがらめになっていた二年前に比べると

少し楽に生活できるようになってきたかもしれません。

こちらの話すことにも
よく耳を傾けて
やりとり感がもどってきたような気がします。

そこにいるのに、いないような
心はそこにないような
つながらない感が
あの頃は強くあったように思います。

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by keikototyuyo | 2016-10-17 08:13 | 困り行動 | Comments(2)

台風などの気圧と心身の関係

二週間くらい前にツヨが少し不安定になりました。
いつも怒らないような場面でイライラして
人を叩こうとしようとする場面があったり。
叩くのはいけないことだと分かっているので
ずいぶんと我慢できてはいました。

ツヨが何を言いたいのか
カードや50音表でたいがいのことは理解できているつもりです。
でもやりたいようにさせられない場面があるわけで、
放課後はここへいくことが決まっているのに
夏休みのときのようにこっちのお泊りのほうに行きたいなど。

お互い勘違いしていないか、
納得できているか、確認をします。
ツヨは「うん」は頭をぺこりとして「ん。」と言います。
「いやだ」「ううん」は無反応で表します。

児童精神科の医師によると
「いやだ」というときにそれを先生やスタッフさんにわかってもらう方法を
身に着けるといいよねと。

家以外で起こったことは報告していただく内容がすべて。
何が嫌で怒ったのか、知りたいと思います。

小さいときの「おこる・たたく」という行為を思い出させたくない。

言葉を持たず、どうしても譲れないことがあるとき、
やむにやまれず叩く行為に走りそうになることがあるので。
叩かなくてすむように周りが何とか対応をすることが大切ですね。
そして我慢する体験も増やしていこう。

ただほかのお子さんの話を聞くと
このところの台風などのせいで、
調子を崩したお子さんも多く。
気圧などが、心身に及ぼす影響がやはりあるのかもしれません。
そういう季節のときにはさらに要注意、ということですね。

最近は比較的落ち着いて、温和に過ごしているツヨです。

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by keikototyuyo | 2016-09-21 00:04 | 困り行動 | Comments(4)

なにに怒っているのか周りが想像する力

日ごとにほんの少しずつ暑さが和らいでいきます。

スーパーでサツマイモを見たコトが、
「あ、もう焼いもの季節。」

オーブンで焼いて、バターと塩で食べると
黄金色のヒスイみたいな繊維が
ほくっとほくっと崩れていく。
焼いもは胃が重たーくなるけれど、満ち足りる。

いも・くり・かぼちゃ キノコに おでん、おなべ。
まずはとりあえず天ぷらでもしようかな。
最近抹茶塩にもハマっています。
天ぷら、焼き魚、焼肉、ソーセージだって
ソテーしたものにかけるとおいしい!


ツヨは大喜びでなんでも食べます。

さいきん、早食いがひどく、夕飯は3分くらいで完食。
ごはんをがーっと食べ、
味噌汁をがぶがぶ食べ、
一品ずつ片付ける方式が定着化。
次に肉やさかなのおかず。最後にサラダ。
どうしてその順番?
多分好きな物から。

おなかがすくのか、何か思ったことと違うことがあるのか、
夕方少しいらいらして、
私やデイのスタッフさんに手を上げることが
久々に出てきました。
給食を少し増やせるのか聞いてみようかな。

何でも「早く」「早く」ととても気持ちが焦っていて
ちょっと強迫っぽいです。
すべて終えてベッドで寝たときの顔が
とてもリラックスしていて
毎日疲れるだろうな・・・
と気の毒に思えます。
「ゆっくりお休み。」
とあどけない寝顔のツヨをなでてみます。


朝から、独自のスケジュールを自分に課して、
ひたすら遂行しているツヨ。
繰り返し行動もまだまだあります。

平和主義のツヨが手をあげなくては分かってもらえないことが何なのか、
周りがよく見極めていかないといけないのでしょう。
それがこだわりでも、本人は遂行しないと
心が苦しくなってしまうから。

そのためには逆に、少しずつ少しずつ負荷をかけた内容の訓練や学習をあえてやっていく。
社会に出てからたくさんのハードルを越えなくてもいいように。
「我慢できること」「許せること」を増やしておくということです。
結局は本人のため。

お友達に迷惑をかけないように安全第一で。

自分で言えないお子さんが困り行動をした場合
何に怒っているのか、周りが想像する力をつけることが大切ですね。
とっても難しいことですが。



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by keikototyuyo | 2016-09-06 23:43 | 困り行動 | Comments(4)

自閉症の特徴の「社会性の障害」とは

3月30日にツヨは初めての場所での短期入所一泊でした。

私がカレンダーにひらがなで書き込んだ翌日の予定を毎夕確認するツヨ。
『明日のぼくの予定は・・・』
カレンダーを確認して
『この間遊んだあそこで、明日は泊りか。』
と、気がせいている様子。
が、さすがに宿泊の荷物作りは少し難しい。
私に助けを求めてきます。

やはり強迫的な様子は多少あって、今すべき行動をこなすことでツヨの頭の中は
ときおり満杯になってしまいます。

食事の支度なども、メニューが分かると材料の出し入れから調理、
食器への盛り付けまで、ツヨは気がせいてちょいちょい指図してきます。
長期休みはずっと家事の手順を見張られているような感じなのです。

昼間、コトとあちこち用を足してへとへとになっていた私は、
夕食の準備やら何やらでちょっと余裕がなくなっていました。
そんなことにお構いなしに荷造り、ごはん、とせかしてくるツヨに
「ちょっとだけ待ってくれないかな。」
と思ってしまった。


自閉症やアスペルガーは人の気持ちをくむのが苦手。
どんなに私が疲れていても、忙しくても、それを察することはできません。
つねに自分中心なのです。それが障害だから。

けっこう空気は読めても相手の気持ちに合わせて
自分の出かたをコントロールすることができない、とでもいいましょうか。
人が自分をどう見ているかという社会性のフィルターを持っていない。
自分のフレームから見えるものがすべて。

脳の機能の問題なんだよなぁと分かっていても、たまにそれが苦しいなと思ってしまう。
性格はやさしくていい子なのに。本当に不思議な障害です。

その社会性のあるなしは自閉が軽いか重いかを指し示しているのかもしれません。
専門的なことはよくわかりませんが。
だから本人がちょっと相手の様子に気づけるか、歩み寄れるか否かが、
家族や周りの人を困惑させる度合に関わってくるのではないでしょうか。

アスペルガーなら
「こういう風に言ったほうがいいよ、したほうがいいよ。」
と伝えることによって少しは改善の余地があるかもしれません。
根本的には何も変わらなくても、
人によっては処世術みたいなものを身につけられる可能性があるので。
が、ツヨには成す術なし。

学校の長期休みは一緒にいる時間が長く、
いつもあまりろくな方向へいかないので要注意なのだった。
こうくるだろうと予測して
後手後手に回らないようにしよう。
ツヨに次の行動を確認・指図され続けて苦しくならないように。
ツヨの側からしたら必死なのだし。

さて荷造りができて、翌朝玄関を出る寸前のこと。
ツヨがハッとして真剣な顔で私にジェスチャーをしました。

『歯ブラシ、入れてない・・・!』

おー。本当だ!よく気づいたね。

ああ、そうなのだ。
ただ一生懸命なだけなのだ。
ツヨの真剣な様子を見て、そのあといろいろ考えさせられました。

どうしたらお互い気持ちよく過ごせるか。
昨今、施設での虐待の映像がテレビに流れたのを思い出しました。

社会性の欠如から生まれる軋轢によって、お互い苦しむケースがあったとしても、
大したことでなければいっそ対峙することをあきらめたり、
深入りしないでうまくスルーしたり、できるだけ相手の褒められる部分を探したり、
一日一日気持ちをリセットして根に持たない、などする工夫が必要です。
まちがっても叩いたり酷い言葉を浴びせたりしてはいけない。
何があっても体罰だけはだめ。

そうならないように、やってあげ過ぎない、自分のことは自分で完結できるように
家でも将来を見据えた支援をしていかなければと思います。


☆☆☆

この記事は書き上げるのに日数がかかってしまいました。
たくさんの方が見に来てくださるので、
できるだけきちんとした記事にしないとと思っています。
更新を待っていただいた皆さま、ありがとうございます。





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by keikototyuyo | 2016-04-03 23:36 | 困り行動 | Comments(4)