ショートステイを機にやめてみたこと

つづきです。

二泊のショートステイを機に
ここ数年続けざるを得なかったことをやめることにしてみました。

それはひたすら何時間でも続けるiPadの高速スクロールです。

6年ほど前iPadを買って使い始めたとき、ツヨは動画を観たり、
簡単なゲームをしたり、
トーキングエイドのアプリを使うことを楽しんでいました。
パソコンのマウスを使うより、iPadの操作はとても簡単で
余暇として活用することができていました。
キーボード操作はできないので検索することはできませんが。

ところがいつのころからか
(ちょうどこだわりが強迫的になってきた頃か)
右へ左へスクロールして
アイコンと呼ばれる画面上にたくさん並ぶ小さな四角い絵のマークが
流れていくのを興奮しながら食い入るように見る
という動作にハマってしまいました。

結果、動画を観たり、トーキングエイドを使うことが
すっかりできなくなってしまいました。
すごい速さでずっとスクロールし続けるのです。
顔を画面に10㎝くらいに近づけて。
一時間でも一日中でも。

生活の一連の動作の中にそれは組み込まれていて、
朝の儀式をした後、学校から帰って一通りのことをした後、
夕食後、入浴後と続き、
ベッドに行くときに充電コードにさして自分から終了します。

問題は目に悪いこと、指が少し変形してきたこと、
流れる画像を見続けることが何か興奮剤のようなものに
なっているのではないかということ。
余計に気持ちを興奮させているのではないかと。

できることならやめさせてみようか。
実は本当は当人も飽き飽きしているのはないか。

当初は
「必ずやらなければ気が済まないもの」
でした。それが二年経っていつのまにか
「あるからやっているだけで、なければやらないという程度のもの」
に変化しているのはないだろうか。

二泊三日は時間的にも環境的にもそこそこ家の習慣から離れているので
切り替えのチャンス。
思い切って隠すことにしました。

以前なら、引き出しをあちこち開けてヒーヒー言って
50音表で「あいはと」
と何回も何回も要求してきました。
執着していたのです。



今回はというと・・・
ショートから帰ってしばらく探したり、以前よく私が隠した棚を開けたり、
50音表で「あいはと」と要求してきました。
「ないよ。」
とほがらかにしれっと言うと
『え?』
というきょとんとした顔で何秒か見つめ合ってしまいました。

『・・・』
見つめ合うこと数秒。

そして
『どうもないらしい。』
と立ち去るツヨ。

何分かしてまた50音表へ。
ツヨ「あ・い・は・と」 (少し発語できます)
私「ないよ。バイバイ。」
ツヨ『どうもないらしい。あっそう。』

そんなやりとりを数回繰り返し、
3日目にはまったく要求してきませんでした。

注意深く様子を見ていると、イライラしたり手持無沙汰な様子はありません。

スクロールしていた時間は、その時も同じようにつけていた
Eテレを観て、踊ったり眺めたり、ソファーに寝転んだり、
私のところに甘えにきたり、くつろいで過ごせています。

何かから解放されたツヨに
当たり前の余暇が戻ってきたのかもしれません。

以前DSを与えたときも狂ったようにハマってしまったことがありました。
 
この子にはそういう傾向があるのかもしれません。

この先も電子機器を与えることはないと思います。
刺激が強すぎるのかもしれませんね。
画期的なコミュニケーションアプリでも開発されれば
使うかもしれませんが、
紙をラミネートした50音表で今のところ十分です。

健常児だって大人だってそうですが、
ゲームやアプリ、そしてゲーム機やケータイやiPadそのものに
人はどうしてもハマってしまう性質を持っているのではないか?
電子機器とはあえてそういうふうに作られているのでは?
と思ったりします。

自分でうまくコントロールできればいいのですが、
こういう子たちには刺激の強いものは時に与え方を考えて、
人生の大切な時間がどんどんこぼれ落ちていかないように
気をつけなければと思います。
親は楽かもしれませんが。
またそういう刺激に頼らなければやり過ごせない時も
どうしてもあると思います。

ツヨはショートに行くときにiPadを持っていかないことで
スタッフさんとお散歩に行ったり
ホットケーキを作ったり
過ごし方に彩りが戻ってきました。

誰かと何かをすること
いろいろな音楽を聴いたり本を読んだり
からだを動かすこと
外に出て景色を観たりすること
新しいものに出会うこと
そういうことを家族で大事にしていきたいなと
そんな風に思いました。



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by keikototyuyo | 2017-03-31 14:06 | 外出・余暇 | Comments(6)
Commented by keikototyuyo at 2017-04-01 06:49

つよママさんへ
実はIパッドやスマホは
パソコンよりも目に悪いのです。

なので私も制限しています。
私は長くエクセルの仕事をしていましたので
ドライアイに成りました。
つよママさんも気をつけてくださいね。
自然は良いです。(^-^)

えりこ
Commented by keikototyuyo at 2017-04-01 11:10
えりこさんへ

コメントありがとうございます。

最近とっても目が疲れます。
パソコンに気を付けます。

恐れ入りますが、
わたくしのブログネームはつよママでお願いいたしますね。
Commented by ばあば at 2017-04-01 14:44 x
ipadの高速スクロールから解放されたツヨ君!

実は孫のPも5年前からゴム粘土に強いこだわりを
持っていましたが最近解放されたようです

その時の様子がツヨ君の時の状況と似ています

私が思いますには
強い執着心を持ったこだわりでも
飽きるほどやれば
割りとすんなり離れられるのではと

自分でコントロール出来ない
この子達には
時を見て 解放して上げる事が
この子達も「ほっ」としているのかもと
思いました。
Commented by keikototyuyo at 2017-04-01 23:31
ばあばさんへ。

コメントありがとうございます。
おっしゃる通りだと思います。
周りがその変化に気づくことが大切ですね。
小さいサインは出ているはずと思います。
Commented by kanaoママ at 2017-04-01 23:59 x
iPadウチも同じです。
私も、5〜6年前、待ち時間に 簡単な無料の知育ゲームをさせたり、絵カードのコミュニケーションツールとして使えたらと買い与えたのですが、 ウチは検索の仕方が分かるので、色んなことを入力してYouTubeをずっと見るようになりました。
YouTubeを知ってから、私が思ってた本来の目的は全く、興味を持たなくなりました。
YouTubeもいいことばかりではないし、調子が悪い時は、逆に自分がイライラする動画を怖いもの見たさで見るようになりました。時間は決めていたけど、夜も寝付けなくなり〜。やっぱり刺激が強すぎるんでしょうね。

それが入所して、強制的にiPadは持っていけなくて、(DSやポータブルDVDなどはいいのですが…。)

でもそれが良かったようで、帰ってきた時も、そんなにiPadに執着したりせず、疲れるのかしばらくみたらやめる〜。好きなピアノの音楽を検索したり、いい方に使えるようになりました。
やはり強制的に離さないと、自分の意志では難しいこともあるんでしょうね。とりつかれたように感じる事もありました。

ツヨくんも、ショートなどで持っていけない状況が良かったんですよね。
本人も、楽になってのかもしれませんね。

ほんと、人と関わったり、本を読んだり、そう言うのが一番大切ですね。
私も強く感じ、帰省した時は、一緒に家事をしたり、ウォーキングをしたり、関わって過ごすようにしています。
Commented by keikototyuyo at 2017-04-02 20:45
kanaoママさんへ

コメントありがとうございます。

本当にそうですね。
この子たちは感覚にも何か特別なものがありますし、
こちらの想像以上の刺激があるのかもしれませんね。

家で何か楽しめる余暇を作りたいなと思っていますが、
なかなか難しいですね。

何を選択して与えていけばいいのか悩みます。
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