ツヨの心は遠いところにあるようで、
すぐそばにあるように感じるときもあります。
何にも分からないようで、
何でも分かっているとも。
楽しい?
おいしい?
コレが好きなの?
尋ねてみても答えることはありません。
でもそれは答えたくないのではなくて、
答えることができないから・・・。
今日、学校から帰ってきて駐車場に車を入れたときのこと。
いつもはサイドブレーキをかけると、
急いでチャイルドシートから飛び降りて、
さぁ着いた!
と言わんばかりに車から降りたがります。
何につけてもそうで、
次にすること、次にすることへスピーディに動く子です。
が、今日はブレーキをかけてもベルトを外さない。
おや?っと思って後部座席を見ると、
ツヨがカーステレオに合わせて、体を気持ちよさそうに揺らしているのです・・・!
私の顔を見て、
エンジン切ったら、曲も止まるんだよね?
でもこの歌、好きなんだ。
最後まで聞くのはどう?
そう言っているのがはっきり伝わってきました。
そんなことは初めて。
お話している。
そう、いつだってこうやってお話しているんだよね?
ツヨの心からいろんな言葉があふれている・・・!
流れていた曲は、嵐のCD。
大野くんのソロのとっても素敵なバラード
「静かな夜に」。
こんな大人もうっとりする曲が大好きなの?
うん、うん、いい歌だよね。
いい声だよね。
好きなのね?
最後まで聞こうねぇ。
胸が熱くなってドキドキしてしまいました。
しっかり最後まで聞くと、
おもむろにリュックを背負って、
車から降りたツヨです。
ああ、もっとお話したいねぇ。
もどかしいね。
気づいてあげられないこともたくさんあってごめんね。
自閉症という目隠しにまどわされてはいけない。
ツヨは何でも分かっているんだ。
強い子だね。
これからはもっともっと、
ツヨの心に寄り添っていくからね。
少し大人びた7歳の男の子がそこにいました。
今日のお散歩のとき見た空
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